【高大連携事業】【教科横断型授業】~数学×理科×森林学のトリプルコラボ授業~
2年生進学コースの数学と理科の授業として、高校のカリキュラムにはめったに登場しない「森林学」の講座を行いました!
島根大学生物資源科学部の髙橋絵里奈准教授にお越しいただき、「人工林研究って面白い!」というテーマで講義をしていただきました。
理科の視点においては、年輪幅をきれいにそろえるためには、幹を大きくするために必要な栄養分を年々指数関数的に増やすことが大切だそうで、10年程度に1回行われる間伐を100年近く続けて優良個体の葉っぱを大きく茂らせるとともに、樹木間隔を十分にとることで土壌に日光が届くようにしているそうです。
また、年輪幅を計測して過去の様子や成長度合いを調べる樹幹解析についても紹介していただきました。
講義の途中には、木材に見立てた数理モデルを本校数学科教員が提示し、生徒全員でその立体モデルの体積を計算。
数学Bで学んだ等差数列の一般項やΣ計算、数学Ⅱで学んだ積分の考えを用いて計算を行いました。
大きな数字を扱う計算が続きましたが、学んだことを生かして正解にたどり着いた生徒もたくさんいました。
数学が単なる机上の学問ではなく、このような数理モデルを扱うことで事象を解析する道具になることを学ぶことができました。
今回の講義では、髙橋先生が学生時代に出会い影響を受けた方々のことや、進路希望がさまざまな変化をしてきたことなども紹介していただきました。
自分なりの出会いを大切にして、受け身ではなく自分のエンジンで行動して新しい世界を切り開いてほしいというメッセージをいただきました。
お忙しい中、ご講演をいただきました高橋絵里奈先生に感謝の意を表します。ありがとうございました!